前回のコラムでは狭いお庭での庭造りのポイントをご紹介しました。今回のコラムでは狭いお庭での植物選びのポイントと、育てやすいおすすめ植物をご紹介します。
<狭いお庭での植物選びのポイント>
・枝が広がりすぎず、樹形がコンパクトなもの
樹木はそれぞれの樹種特有の樹形を持っています。のびのびと枝を広げる樹木を無理に小さなお庭に植えてしまうと、無理な剪定をすることになり樹木本来の美しさが損ねられてしまいます。狭いお庭には枝を広げずにコンパクトな樹形のものを選びましょう。
・成長が遅いもの
樹木の成長の早さはそれぞれの樹種によって違いがあります。成長が早い樹木だと、1年で数十cm大きくなることもあります。狭いお庭でぐんぐん伸びてしまうと手に負えなくなってしまうため、ゆっくりと成長する樹木を選びましょう。
・シンボルツリーは低木・小高木~中木でも良い
シンボルツリー=高木というイメージがありますが、狭いお庭ではシンボルツリーは小高木や中木と言われる樹木を選ぶのがおすすめです。一般的に高木とは、自然環境下で樹高10m以上になるポテンシャルを持つ樹木を指します。それよりも小さな小高木や中木と言われる樹木は、樹高を抑えやすく、狭いお庭に向いています。
<狭いお庭におすすめの植物4選>
・ハイノキ(常緑小高木)
成長が遅く、狭いお庭にぴったりの樹木です。常緑樹でありながら、軽やかで繊細な樹形が魅力です。自然樹形でも整いやすく、不要な枝を剪定する程度のお手入れで十分です。強い日差しが苦手なので、半日陰の場所に植えましょう。
・ソヨゴ(常緑高木)
こちらも成長が遅い樹木です。葉が風にそよいでいるように見えることから、ソヨゴという名がついたと言われています。ハイノキよりもしっかりとした印象の樹木で、目隠しが欲しい場所にもおすすめです。夏の強い西日が当たる場所は避けて植えましょう。半日陰程度の環境を好みますが、大変丈夫な樹木なので、日向にも適応します。
・ヒメシャラ(落葉小高木)
枝を広げすぎず、コンパクトな樹形にまとまります。雑木のお庭には欠かせない存在で、人気の高い樹木です。花や葉はもちろん、冬枯れの樹皮も美しく、一年を通して楽しませてくれます。ハイノキと同様、自然樹形のままで美しい樹木なので、不要な枝を切る程度の剪定で十分です。
・ブルーベリー(落葉低木)
低木なのでスペースをとらずに栽培でき、狭いお庭でも収穫が楽しめるおすすめの果樹です。収穫ができる果樹でありながら、春の花や秋の紅葉も楽しめる一石3鳥の樹木です。あまり多くの植物を植えられないお庭でも、ブルーベリーがあれば植物を育てる楽しみをたくさん感じられるはずです。
せっかくお庭があるのならば、楽しまなければもったいないです!狭いお庭でも、工夫次第で緑を楽しむ暮らしが楽しめます。前回のコラムと合わせて、参考にしていただけると嬉しいです。
ウエシンでは狭いスペースの施工もお受けしております。多くの施工例もありますので、お気軽にご相談ください。