ウッドデッキやテラスは室内とお庭の距離を縮めてくれるアイテムです。お庭を計画する中で検討しているという方も多いかと思います。せっかくつくるウッドデッキ・テラスならば、見た目良く、使い勝手も良いものが良いですよね。今回のコラムでは、ウッドデッキとテラスをより楽しむための設計ポイントをご紹介します。
<ウッドデッキ・テラスの大きさの決め方>
ウッドデッキやテラスでどんなことがしたいでしょうか?お庭へ出るためのステップとして、洗濯物を干す場所として、バーベキューや食事ができる場所として・・・ご家庭によって何のためにウッドデッキ・テラスが必要かは違うかと思います。目的によって大きさが決まりますので、暮らしの中でどのように使うかをイメージしてみましょう。お庭へ出るためのステップでしたら、60cmぐらいの奥行きで十分です。縁側のようにちょっと腰掛ける場所としても使えますね。食事ができるような場所としては、2.5mぐらいの奥行きがあればゆとりを持って使えるはずです。
<ウッドデッキ・テラスの高さ>
室内から気軽にアクセスするには、出来る限り室内の床と同じ高さに近づけたいです。ウッドデッキでしたら、サッシの下まで高さを上げることができます。タイルテラスの場合、建物の水切り下の通気を塞がないよう、水切り下までしか高さを上げられません。グレーチングを使用することで、サッシ下まで上げることもできますので、タイルテラスをどうしてもサッシ下まで上げたい場合は、現場状況を見てご提案可能です。
<目隠しを一体にしたデザイン>
地面より高い位置にあるウッドデッキ・テラスは、立地条件によっては思った以上に周囲からの視線が気になります。道路からの視線が気になりそうな場合、目隠しフェンスを計画しましょう。別々に計画するよりも、無駄の無い、一体感のあるデザインに仕上がります。周囲から丸見えという状況は、あまり使わないスペースになってしまう要因です。もう一つの部屋のようにリラックスして過ごすには、視線を気にしなくて良い工夫が必要です。
<花壇を取り入れるデザイン>
ウッドデッキ・テラスに花壇を取り込むと、土の高さが上がるため、植物がぐっと建物に近づいて感じられます。広いスペースが取れるならば樹木を入れても良いでしょう。樹木があることで、ウッドデッキ・テラスに木陰ができ、夏も過ごしやすくなります。室内から足元の草花もよく見えるため、瑞々しい緑を楽しむ場所として最適です。
室内からアクセスしやすく、収穫やお手入れ作業を行いやすいため、ハーブや野菜を育てる菜園スペースとしてもおすすめです。
<ステップの位置にも工夫を>
掃き出し窓のサッシ下の高さでウッドデッキを作ると、地面からは50cm程度の高さになることが多いです。すると、そこから庭に降りようとすると2~3段のステップが必要となります。ステップの位置は意外と見た目や使い勝手に影響しますので、動線を考えて、必要な場所に必要な幅のステップを計画しましょう。広すぎる必要はありません。ウッドデッキ・テラスの正面でも良いですし、状況に合わせて横に出るようにしても良いでしょう。
<形は四角だけではない>
四角いウッドデッキ・テラスは無駄が無く定番の形ですが、状況に応じて様々な形を検討してみましょう。広くスペースをとるのではなくL字型にしたり、変形地では斜めを取り入れたデザインにしたり、形を少し変えるだけで使い勝手が大幅に改善されることがあります。植栽の配置を工夫することで、お庭の緑とウッドデッキ・テラスが一体となったデザインになります。どんな形だと便利かな?と頭を柔らかくして考えてみましょう。
ウッドデッキやテラスはお庭の主役となる存在です。せっかく作るならば、家族みんなで楽しく使えるものにしたいですよね。立地条件や建物との関係をよく見て、最適な設計を考えましょう。
ウエシンでは様々なウッドデッキ・テラスの施工例がございます。ウッドデッキ・テラスをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。