自然と目に留まる素敵なお店やお宅は、建物はもちろん植栽も素敵です。外からは見えないインテリアと違って、外から見える植栽は見た目の印象を大きく左右します。自宅に素敵な植栽が欲しい、と思っても、やはりメンテナンスが気になりますね。そんな方におすすめなのがドライガーデンです。個性的でおしゃれ、でもメンテナンスの手間が少なくて済むドライガーデンは、人気のある植栽スタイルの一つです。今回のコラムでは、ドライガーデンの作り方とおすすめの植物をご紹介します。
＜ドライガーデンとは＞
砂漠や乾燥地帯に自生する植物を組み合わせてつくるお庭のスタイルを指します。自生地の風景を意識して、砂利や割栗石と組み合わせてつくられることが多いです。
乾燥地帯で育つ植物は、どれでも日本で育てられるわけではありません。日本の多湿な夏に耐えられず腐ってしまったり、冬の寒さで枯れてしまったりすることがあります。ドライガーデンでは、日本の環境でも生育できる植物を厳選することが重要です。同じ植物でも品種によって、育てやすさや耐寒性が異なるので、品種ごとに詳しく確認するようにしましょう。
＜ドライガーデンにおすすめの植物①：アガベ＞
ドライガーデンに欠かせない植物がアガベです。存在感のある大きな葉と、独特なフォルムが目を引きます。アガベの中でもアガベ・パリーとアガベ・アメリカーナは耐寒性が強いので、日本でも育てやすくおすすめです。
＜ドライガーデンにおすすめの植物②：ユッカ＞
ヤシの木のような見た目のユッカは、生育すると2～5ｍ程度の樹高になります。まさにドライガーデンというイメージの姿で、1本あればお庭の主役になるはずです。ロストラータとグロリオサという品種が耐寒性もあり、育てやすくおすすめです。
＜ドライガーデンにおすすめの植物③：サボテン＞
砂漠の植物といえば、サボテンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。日本でお庭に地植えできるサボテンは柱サボテンです。耐寒性は－5度程度あり、サボテンの中では寒さに強い品種です。名前の通り柱のように背が高くなり、日本の植物には無い独特の存在感が楽しめます。
＜ドライガーデンにおすすめの植物④：アカシア・オリーブ＞
オーストラリア原産の植物で、ドライガーデンだけでなく広くお庭に取り入れられています。アカシアもオリーブも乾燥した環境を好む植物で、ドライガーデンにぴったりです。アカシアは様々な品種がありますが、ドライガーデンにはユニークな葉が印象的なサンカクバアカシアがおすすめです。ドライガーデンは背の高い植物が少ないため、目隠しが欲しい場所や、ポイントとなる場所に重宝します。
＜ドライガーデンにおすすめの植物⑤：セダム＞
セダムとは多肉植物を指します。セダムは乾燥に耐えられるよう、葉にたっぷりの水分を蓄えた植物です。最近は小さな寄せ植え等に利用され人気ですが、耐寒性の強いものはお庭に植えることもできます。地面を這うように成長するため、グランドカバーとして活用できます。
＜ドライガーデンに欠かせない素材：砂利・割栗石＞
ドライガーデンの雰囲気づくりに欠かせない素材が砂利や割栗石です。砂利で土を覆うことで、乾燥した地域の表情を再現できます。細かな砂利だけだと単調になってしまうので、大きめの割栗石などをアクセントにすることで、より自然な表情を作れます。水場をイメージさせる丸みのある石ではなく、ゴツゴツしたものを選ぶようにしましょう。砂利は見た目だけでなく、乾燥を好む植物が苦手とする泥はねを予防できます。
＜ドライガーデンの注意点＞
乾燥を好む植物を植えるドライガーデンは、植物は乾燥気味に管理しなくてはなりません。ドライガーデンを作る場所は、水はけが良い場所を選びましょう。水はけが悪い場所では、高植えにしたり、暗渠を作ったり、土壌改良をしたりすることで水はけを改良できます。
また、水やりにも注意が必要です。特に冬は植物の活動が低下する休眠期なので、水を多く必要としません。この時期に水やりをしすぎると、根腐れして枯れる原因となりますので気を付けましょう。
玄人向けのガーデニングのイメージがあるドライガーデンでは、日本の環境でも育てやすい品種を選ぶことが大切です。個性的なドライガーデンで、おしゃれな外構づくりに挑戦してみませんか？
ウエシンでは様々なスタイルのお庭の施工実績がございます。ぜひお気軽にお問合せください。
