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コラム

小さな苔の世界

美しい植物というと花や葉が美しい植物を思い浮かべますが、私たちの足元でひっそりと生活している苔も、世界中で愛されている植物の一つです。雨が多く空気中に水分が多い今の季節は、苔の葉が潤い透明感が増して、より一層美しさが際立ちます。苔を使った庭というと、和のイメージを思い浮かべますが、今や世界中の建築や造園で苔は活躍しています。

苔は最も原始的な植物で、4億年前から地球上に存在していました。(ちなみに人類の祖先である猿人は500万年前に現れたと考えられています。)苔が地上に現れてから、現在の維管束植物の始まりとなるシダ植物が現れました。水分や養分を運ぶ維管束を持たない苔は、葉の表面から直接水分や養分を取り込んでいます。そのため、大気汚染等の環境変化に敏感で、その指標として使われることもあります。苔の根は養分や水分を吸収する機能は無く、土や石にくっつくために存在しています。

地球上に2万5千種存在するとされている苔のうち、1800種類が日本に自生しています。水が豊富な日本は苔の生育に適しているため、生えてほしくないところに苔が生えてしまうことも多々ありますが、いざ庭に苔を育てようと思ってもうまくいかないことも。庭で苔を育てる場合は、庭の環境に適した種類を選ぶのがポイントです。

庭でよく使われる苔がスギゴケです。スギゴケは葉に高さがあり、ふわふわしているのが特徴です。その質感が好まれ人気です。苔というと日陰に生えるイメージですが、スギゴケは半日程度日当たりのある場所が向いています。午前中に日光が当たり、西日は避けられる場所がベストです。

スギゴケのように葉の高さが無い苔です。スギゴケよりも日光を好み、半日以上日があたる場所が適しています。乾燥にも強いので、過湿に気を付けましょう。苔と言えば湿った日陰のイメージがあるので、意外ですよね。性質は強健で繁殖力も強いため、育てやすく初心者におすすめです。

他の植物に比べて変化が乏しいイメージの苔ですが、苔は年間を通して、姿を変えています。例えばスギゴケだと、秋頃に2cmほどの胞子嚢が伸びます。植物で言うところの花ですね。冬に入ると寒さから身を守るため、葉を閉じて茶色っぽい色に変わりますが、春になるとまた鮮やかな緑に変わっていきます。樹木に比べると小さな変化ですが、それぞれの季節で庭の景色を彩ってくれます。庭に苔を取り入れると、芝生や他のグランドカバーにはない瑞々しさや深みが感じられるはずですよ。

そばにあっても素通りしてしまうような植物ですが、よく見ると不思議な魅力に溢れています。ぜひ一度観察してみてください!

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