隣家のドアが気になる、お向かいの二階の窓が気になる、といったように、ピンポイントで目隠しが欲しいというご相談をよく伺います。露骨にフェンスを立てるのも気が引ける・・・という場合は植栽でつくる柔らかな目隠しがおすすめです。目隠しには一年中緑を保つ常緑樹を選びましょう。
<常緑樹とは?>
一年を通して葉を茂らせる樹木を常緑樹と言います。これに対して、冬に落葉して越冬する樹木を落葉樹と言います。常緑樹は落ち葉が無いので掃除が楽!と思われている方がいらっしゃいますが、常緑樹でも落ち葉は発生します。新芽が出る時期に古い葉が落ちて、新しい葉と入れ替わるためです。
常緑樹は落葉樹よりも寿命の長い葉をつくるため、落葉樹よりも葉が厚く、重い雰囲気のものが多いです。そのため常緑樹はあまり好きになれない、という方も多いですが、常緑樹の中でも重さを感じさせない素敵な樹木がいくつもあります。その中でも特に扱いやすい5種をご紹介します。
<目隠しにおすすめの常緑樹①オリーブ>
銀灰色の軽やかな葉が美しいオリーブは、シンボルツリーとしても人気があります。常緑樹にありがちな重たい雰囲気が無く、洋風な建物にもよく合います。枝を大きく広げながら伸びていくので、スペースが十分にある場所に植えましょう。日当たりを好み、多湿を嫌います。水のやりすぎには気を付けて、土が乾いてから水をやるようにしましょう。
<目隠しにおすすめの常緑樹②シマトネリコ>
シマトネリコもシンボルツリーとして人気のある常緑樹です。常緑樹とは思えない柔らかな葉が青々とよく茂り、目隠しとしても活躍してくれます。軽やかな株立ちのものも多く流通しており、樹形を選びやすいです。性質は丈夫で、目立った病害虫もありません。成長が早いため、年に一度の剪定は欠かさずに行いましょう。
<目隠しにおすすめの常緑樹③カラタネオガタマノキ>
甘い香りのする花はバナナの香りに似ているため、別名バナナツリーとも呼ばれます。成長はゆっくりで、樹形が自然と整うため、扱いやすい樹木です。大きくなりすぎず、低い位置によく葉を茂らせるので、目線の高さほどの目隠しに最適です。小ぶりでつややかな葉が上品な印象で、洋風~和風・雑木の庭など、どんな庭にもよく合います。
<目隠しにおすすめの常緑樹④ソヨゴ>
葉の縁が波打ち、風にそよいでいるように見えることから、ソヨゴという名前になったといわれています。カラタネオガタマ同様、成長がゆっくりで樹形が整いやすいので、大変扱いやすい樹木です。目立った病害虫も無く、性質は丈夫です。洋風~和風・雑木の庭にもよく合います。日当たりが良い場所よりも、半日陰程度の場所を好みます。
<目隠しにおすすめの常緑樹⑤カクレミノ>
葉の形が「隠蓑」という蓑に似ていることから、カクレミノという名がついたと言われています。カクレミノの最大の特徴は、日陰を好むことです。そのため、家の北側に目隠しが欲しいといった場合に役立ちます。家の北側にはお風呂やトイレ等の水周り関係の窓が配置されていることが多く、窓を植栽で目立たせたくない時にカクレミノはぴったりの植木です。成長はゆっくりで、枝も大きく広げないのでスペースを取りづらい北側におすすめです。
樹木が一本あると、思った以上に視線を遮ってくれます。植栽での目隠しをご検討中の方は、ぜひご参考にされてください。
ウエシンでは多くの植栽工事・手入れを行っております。樹種選定からお手入れまで、お気軽にご相談ください。