お庭を楽しみたいけれど、暑い時期に気になるのが害虫のトラブルです。植物だけでなく人に被害をもたらす害虫もいるので、きちんと対策を考えましょう。お庭によく現れる害虫と、発生しないための予防策、現れてしまったときの対処法をご紹介します。
<基本的な害虫予防>
・剪定や雑草取りをきちんと行い風通し、日照を確保する
・冬場の落葉を放置しない(虫の越冬場所となる)
・早期発見・早期対応を心がける
これら基本的な対策が害虫の大量発生を防ぎます。
虫が本当に苦手で、害虫が現れたら対応できない!という方は、予防として年に2~3回(冬・春・夏)業者に依頼し消毒を行うとより安心です。薬の使用を最低限に抑えたい場合は、消毒以外の管理をしっかり行い、害虫が発生したときだけ薬を使用するようにしましょう。
<蚊>
蚊は夏のお庭での時間を邪魔する厄介者です。植物に害はありませんが、蚊がいるお庭では、庭仕事をしたり、ゆっくり過ごしたりする気が無くなりますね。蚊に吸血されると、かゆみにしばらく悩まされることとなります。それだけでなく、感染症を媒介することもあるので、注意が必要です。
~予防策~
雑草が生い茂ってヤブのようになっている場所があると、蚊の隠れ家となってしまい、蚊が好んで生息するようになります。お庭全体の風通しを良くし、蚊が隠れられる場所を無くしましょう。
蚊は水に産卵し、卵は産卵から2週間ほどで成虫になります。水たまりがあると、蚊が繁殖して大量発生の原因となります。少しの水たまりでも産卵できるので、水が溜まっている場所ができないように気をつけましょう。
~対処法~
蚊が発生してしまった場合、蚊取り線香や殺虫スプレーの使用で対処しましょう。薬を使いたくない場合、ハーブを利用してみてはいかがでしょうか?ローズゼラニウムやレモングラス等は蚊が嫌うとされています。ローズゼラニウムとシトロネラを交配させたカレンソウという植物も蚊が寄ってこなくなると言われているので、試してみてはいかがでしょうか。
<イモムシ>
チョウやガの幼虫を総称してイモムシと呼びます。葉を食べるものが多く、野菜から樹木まで様々な植物が被害に遭います。体が毛で覆われているケムシは毒を持つものもあり、人間に害を与えることがあるので注意しましょう。
~予防策~
樹木は産卵されないよう、剪定をきちんとして風通しを良くします。家庭菜園で特にイモムシの被害が出やすいアブラナ科の野菜の苗は、植え付け時に防虫ネットをかけると良いでしょう。
~対処法~
被害が大きくなる前に早期発見することが一番大切です。葉に虫食い跡が無いか、植物の周囲にフンが落ちていないか、観察するのを習慣にしましょう。もしイモムシを見つけたら、捕殺か殺虫スプレーなどで退治します。
<カイガラムシ>
年間を通して発生しやすい害虫です。白い綿のようだったり、茶色いイボのようだったり、一目みただけでは虫とわからないような姿をしています。大量発生すると植物の生育が阻害され、病気の原因になることもあります。
~予防策~
剪定によって風通し・日当たりを良くすることが大切です。
~対処法~
カイガラムシは成虫になると、ろう物質に体が覆われて殺虫剤が効かなくなります。成虫が枝に張り付いている場合、ブラシでこすり取って退治しましょう。
<アブラムシ>
植物の茎やつぼみ、葉の汁を吸う害虫です。毎日卵を産み、あっという間に増えてしまいます。大量発生すると、植物を弱らせてしまい、病気の原因になることもあります。
~予防策~
剪定により風通し、日当たりを良くすることが大切です。光を嫌うため、菜園では地面にアルミホイルを敷くと予防になります。
~対処法~
すぐに増えてしまうので、早期発見して対応することが大切です。薬を使って殺虫するか、粘着テープなどで捕殺します。テントウムシはアブラムシを捕食する天敵です。もしもアブラムシの発生した植物にテントウムシが現れたら、喜んで迎え入れてあげましょう。
虫が苦手という方は多いですが、植物と虫は切っても切れない関係です。基本的な予防策をしっかり行い、植物のある暮らしを楽しんでいただけたらと思います。
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