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コラム

雨でも美しいアジサイ

今年は早めの梅雨入りで、まだ5月なのにじめじめとした日が続いています。湿度が高い日が続くと、植物も人もなんとなくぐったりしてしまいますが、そんな中でも生き生きと美しい花を咲かせるのがアジサイです。アジサイは日本にもともと自生している植物で、日本の気候風土によく合います。そのため日本特有の多湿にも耐え、手をかけなくても丈夫に育ってくれます。病気や害虫の被害も少なく、初心者でも安心して育てられる植物です。

(外側が装飾花で中央は両性花のガク咲き)

アジサイは品種にもよりますが、咲き始めは緑がかった色をしていることが多く、徐々に本来の花色へと変化していきます。そして咲き終わりにかけて色あせていき、くすんだ色になっていきます。グラデーションのように変わっていく色合いの違う花が次々と現れることで、一株の中に色の違う花が咲くのです。この変化する花色がアジサイの大きな魅力で、見る人を飽きさせないのです。

(両性花が無く全て装飾花のテマリ咲き。これは八重のもの。)

この時期園芸店に行くと、様々な品種のアジサイが並んでおりギフトにも人気です。花色も咲き方も様々で、アジサイというと思い浮かべるしっとりとした雰囲気のものだけでなく、かわいらしいものや豪華なものなど見ているだけで楽しくなります。

時期的に母の日のギフトの定番で、贈った方やいただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。お店では小さな鉢に大きな花を咲かせているアジサイですが、これは生産時に鉢植えで美しくなるよう処理をしているため。お庭に植え替えるとどんどん大きくなり、1m以上になるものもあります。逆に花は購入時より小ぶりになるのが普通です。また花色も土壌のpHに影響を受けるので、お庭に植えることで花色が変わるのもよくあることです。酸性土壌だと青系、アルカリ土壌は赤系となります。日本の土壌は酸性に傾いていることが多いので、赤系の花をお庭に植えると花色が青っぽくなることがあります。赤系のアジサイにしたい場合、株元に苦土石灰を撒くとよい、とも言いますがなかなかうまくいかないことも多いです。

(ヤマアジサイ)

ギフトになるような華やかなアジサイも素敵ですが、楚々とした和の雰囲気があるヤマアジサイもおすすめです。ヤマアジサイはまん丸に咲くテマリ咲きではなく、中央部分は装飾花が無いガク咲きで、風情のある表情が楽しめます。葉や茎も細く繊細で、和風のお庭はもちろん、雑木風のお庭にもぴったりです。そっと落葉樹の下に植えてあると、住む人のセンスを感じさせるアジサイです。

雨が続くと気が滅入ってしまいますが、美しいアジサイが目に入れば気分が明るくなってくるものです。アジサイは種類が豊富なので、きっとお好みのアジサイが見つかるはずです。

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